笹の墓標展示館について

北海道朱鞠内にある旧光顕寺は、戦時下の強制労働の死者を弔い、遺骨と位牌を安置してきた歴史的建造物です。1995年、本堂を改装して「笹の墓標展示館」と命名された建物は、次の役割を果たしてきました。
1. 戦時下の朝鮮人強制労働、日本人タコ部屋労働者の遺骨を発掘・安置し、追悼すると共にご遺族に返還する営みの拠点。
2. 名雨線鉄道工事、雨竜ダム工事をはじめ各地の強制労働史料と遺骨発掘のあゆみを保存・展示する東アジア有数の歴史資料館。
3. 22年目の東アジア共同ワークショップ、学校・団体の歴史学習など、民族や世代、国境を越えた多様な人々の交流の空間。







笹の墓標展示館からはじまった日本、韓国、在日コリアンの若者たちの15年の歩みは、長編ドキュメンタリー映画にもなっています。5本立て、計9時間にもおよぶ大作です。
監督 影山あさ子・藤本幸久 企画・制作・著作 森の映画社 全5章/9時間9分